ねむみめも

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It's ineffable.

アイスランド旅行記[5]オーロラハント

今回の旅程はこちら。

 

アイスランドに到着するまでの様子はこちら。

 

アイスランド時間午前3時。ふと目が醒めて、意図せず寝入ってしまっていたことに気付き、咄嗟にオーロラ予報アプリとアイスランド気象庁のサイトを開く。

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すると、滞在しているアイスランド南西部にはオーロラの可能性がありそうな表示。雪が止んで雲も晴れたようなので、大急ぎで夫を揺り起こし、カメラに三脚、そして防寒装備を整えました。

起きてからものの数分で雪原へ。何か足りなければすぐに部屋に戻れるし、やっぱりドア開けてすぐ外って便利です。

我々の防寒装備は、

・ウールの帽子

・高機能なダウンジャケット

・ウールセーター

ユニクロの防風エクストラウォームパンツ

・インナー上下にヒートテック

・ウール靴下

・スノーブーツ

・肩甲骨の間と爪先にホカロン

・手袋

といったところ。

寒すぎてホカロンがあたたまってくれないという評判でしたが、ふつうにぽかぽかで問題なし。

手袋は夫が自転車用のモンベル、私がユニクロの防風ヒートテック手袋を装備したところ、ユニクロのほうは指先がすぐかじかんで全然頼りにならず。すぐ見切りをつけてウールの手袋にしました。たぶん、ウール手袋に防風撥水のオーバーミトンをするのがベストなんじゃなかろうか。スマホやカメラの操作を考えると、ウール手袋が指出し&ミトンかぶせタイプだとさらに良さそう。なお、ユニクロの名誉のために書き添えておくと、手袋はだめだけど防風パンツは圧倒的な強さでした。お手頃な値段であの防寒レベルはすごい。

しかし、ぬくぬくに着込んで外に出てみたところで、夜空を見渡してもオーロラらしきものは無し。夫がカメラをセットしている間に予報サイトを再確認、やはり可能性大なのでむむむと思いながらふと遠くの街のぼんやりとした灯りを見やって、気付いた。

あれ? あそこ街じゃなくない?

いかにも光害っぽい灯りの広がり方なんだけど、私たちが通ってきた街の方角ではないし、地図を見る限り光害が出るほど栄えてるようにも見えない。

ぜんっっぜん、まったく、オーロラっぽさはないけれども、妙なので夫に伝えてカメラをそちらに向け、露光してみてもらう。

と。

写った…!!!!!

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オーロラだ…!

肉眼ではほんとうに光害と間違えるくらいにぼんやり白いもやのような状態なので、「オーロラのカーテン」をイメージしていた身としてはすこし拍子抜け。でも、カメラの画面に写るだけでも嬉しくて、しばらく撮り続ける(夫が)。

後日、「昼間に店の掃除してたら唐突にオーロラ送られてきたから興奮して他のスタッフにも見せちゃった」と言っていて嬉しくなった。

 

その後、時間が経っても肉眼で緑色に見える瞬間はなかったものの、カーテンのように天から降りていることがわかる姿を写真に収められました。

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うつくしい。カメラ越しとはいえ、現地で見られて、この空間にいられてよかった。

というかね、オーロラのバックに写り込んでいる星々の数よ。オーロラ無しでもじゅうぶん楽しめる星空。徐々にオーロラの光が弱まってきたところでカメラ番を交代、私は星を撮ってみることに。

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フィルター無しでこの写りなんですよ…! 元天文部の血が騒ぐ。

青い線で繋いだのがオリオン座。縦並びの三つ星もくっきり見える。左肩の黄色みがかっている星がベテルギウス、右肩がベラトリックスです。

赤い方は牡牛座。

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続いてアンドロメダ座とさんかく座。

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線で繋ぐと、たぶんこうなる。青い方がアンドロメダで、右下に頭があります。

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星が多すぎてわかりづらいけれど、こちらはカシオペヤ座。

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ちんまり。

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左下方向にアンドロメダ座、右上方向には北極星があるエリアです。

現地で星座を確認するには、星図アプリがおすすめ。私はこれを愛用しています。

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通常モードだと目が画面の光に慣れてしまって星が見辛くなるのですが、ユーザー設定>ナイトビジョンをオンにすると赤色表示になって観測を邪魔しません。

 

かなり寒かったはずなのに、画像の時刻を見るに2時間は外にいたみたいです。楽しかったんだな…。

今回は宿のすぐ外で観るし他の国にも寄るしで観測グッズは持参していなかったけれど、小さな椅子があるともっと快適だと思う。防水シートと寝袋があってもいいかもしれない。

 

到着してから難関続きだったにも関わらず、あっという間にアイスランドが大好きになってしまった。予感はしていたのだけど、わけもなく心がぴったりしっくりくる空気。残りの滞在、何をしてもしなくても良い思い出になりそうだなとふわふわ思いながら再びの眠りにつきました。

 

アイスランド2日目は地球の裂け目を覗きに行きます。