北海道の美しいアスパラガスを貰ったので、せっせとアスパラを調理した週でした。
・焼きアスパラ
結局これがいちばんおいしいのだ、アスパラは。私はわりかし「茹でる」という調理法が苦手で、茹でる工程が挟まると途端に面倒に感じるため、茹でずにアスパラのおいしさを存分に享受できるこの大庭英子さんの焼きアスパラレシピが大大大好き。で、これに半熟の目玉焼きをのっけて、さらにぱぱっと塩胡椒して完成。とろりとした黄身を絡めつつ食べるのが一等おいしい。
ポーチドエッグにして、チーズをがりがり削りかけるのも良い。去年までは夫が卵NGだったので、こういう季節の味わいに卵を添えられるのがとても嬉しいです。
・鯛のムニエル アスパラソース
アスパラガスを味わうための、アスパラガスソース。夫がここ一番のリアクションでの良さで、私も嬉しい。刻んだアスパラを白ワイン、水、砂糖、塩で蒸し、バターと絡めるだけ。アスパラの新境地…！！今回は鯛ですが、チキンソテーと合わせても絶品です。天才かもしれない…！ https://t.co/ujfMkEStIw pic.twitter.com/LYDQj6cezV
— 長谷川あかり (@akari_hasegawa) 2024年3月20日
魚を食べたい気分で、そうだアスパラ在庫でこのレシピを試してみたい、と思い立った。鯛の切り身に片栗粉を薄くまぶしてカリカリに焼いて、このソースをたっぷりかけた。具沢山のソースってなんとも贅沢な気分になれる。こういう、絶妙に作ってみたくなるレシピを日々生み出してシェアしてくださるのがほんとうにありがたいな。
ひとりごはんの日だったのだけど、鯛の切り身は大きいサイズしか売ってなくて、それならもうたっぷり食べてしまえと残っていたアスパラ5本を一人前に全部使ってアスパラ三昧を締め括った。大満足。
最近ちょうど三國シェフのムニエル動画を見たところだったので、焼き方のポイントはこちらを参考にした。
・しらす丼
知人からの口伝レシピ。
白米、きざみのり、きざみ大葉、胡麻油をちょろり、しらす、小葱、醤油をちょろり。完成。量はすべてお好みで。
久しぶりに作ったら、夫がもう一杯食べたいのだがとリクエストしてきて驚いた。簡単さに反して満足度が高いのだ。丼だけで済ませることもあるけど、今回はキャベツとお揚げの味噌汁、ミニサラダ（ゆずポンがけ）、お漬物を添えて定食スタイルにしたらさらに心が満たされた。ふるさと納税でしらすを探してみようかな。
・漬け込まない唐揚げ
滅多に揚げ物をしない。浮かれてもりもり食べると胃にもたれるのと、片付けが面倒で。たまに唐揚げを作る時にごくわずかにフラストレーションを感じていたのが、粉のまぶし方だった。私は下味をつけるのにボウルなど使わず袋に入れる派だが、その手のレシピだとたいてい最後に粉も袋に投入して振り混ぜる。と、どうにも粉がどろっとなって、しっかりまぶせているのかよくわからず、たぶんいつもちょっと付けすぎていた。まあたっぷり付けてもそれはそれでおいしいから、ほんとにごくわずかなフラストレーション、自分でもそうと認識していないくらいの、だった。
それが、漬け込み不要なレシピをふらふら探していて見つけたこちらで解決。
そっか、水分を減らしておけば薄くまぶせるんだ！ 当たり前みたいだけど袋完結型にとらわれて全然思い付かなかった。なるべく肉を素手で触りたくないので袋に入れて揉んでからキッチンペーパーにのせて水分を切ることにして、刷毛がないのでラップの上に薄く粉をひいて肉を転がすスタイル（なんかお菓子作りでよくやっていた記憶のある手順だけど何だろう……）にしたが、良い具合だった。
揚げ物用の鍋も持っていないので、こんな感じで。
- 24cmフライパンに大さじ3〜4くらい（1cmにも満たないくらい）の油を入れる
- 肉同士がくっつかない程度の量（だいじ）で、皮を下にして焼きはじめ、3分ずつ両面焼く
- もう1回ずつひっくり返してこんがりさせる
味つけはレシピの通りに。粉のくだりへの感動が大きすぎて忘れてたけど、漬け込んでなくてもほんとに物足りなさは皆無。王道の味、衣が重くないから食べやすくて、これ持ってピクニックしたい。めずらしく土曜日の昼に揚げものをして、なかなか気分が良かった。
ところで、神楽坂のあたりに住んでいた頃に好きだったFINGERSという手づかみシーフード屋さんの味が恋しくなって検索したら閉店していることを知り、週末に別の手づかみシーフード屋さんに行ってみたら料理のビジュアル以外何もかもがまったく違っていて、期待とのギャップの大きさに震えて帰りました。いや、コンセプトを把握してなかったこちらが悪いのだ、あと体験としてはちょっと面白かった、でも見た目ほぼ一緒なのに味の方向性はまったく違うのが解せない。かなしい。FINGERSのバケツに入ってるあれが食べたい。食べたいよ〜〜〜。ハワイに行ったらあの方向性の味を食べられるのだろうか……。
