ねむみめも

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It's ineffable.

アイスランド旅行記[4]火と氷の国の洗礼

ようやくアイスランド上陸の日です。

北北西に曇と往け 1巻 (HARTA COMIX)

北北西に曇と往け 1巻 (HARTA COMIX)

 

『北北西に曇と征け』読むとてきめんに渡氷したくなります。読んだことない方はぜひ。

 

そして今回の旅程はこちら。

 

前日の様子はこちら。

 

12/29(日)

この日の朝ごはんはお味噌汁と、ミニカップ沖縄そば。おいしいけど水分が多い。アルファ米、五目御飯とかも持って行けばよかったな。

 

さよならロンドン

荷物が既にぱんぱんでこの先が不安になりつつも、9時、ポストに鍵を放り込んで外に出るとタクシーらしからぬごく普通の外観の車が。名称は違ったけど、つまりオーナーはUBER的なサービスで予約をしてくださっていたようです。

Paddington駅への道中、私たちが日本語で会話していたら日本人だということだけはわかったらしく、運転手さんが最後に「さよなら」と挨拶してくれて、こちらも元気よく「さよなら!」と手を振って別れた。異国の地で、しかもまったく期待していなかったタイミングで母国語を耳にするって、嬉しいものですね。


Paddington駅の地下に降りると、床にヒースローエクスプレスの案内を発見。

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なぜか途中から案内が消えて戸惑いつつも、東京メトロに鍛えられているので無事ホームまで辿り着けました。

この電車に乗ります。

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お隣の電車がかっこよかった。Great Western Railwayの800形なのかな、スコットランドウェールズ方面に行けるみたいです。乗ってみたい。

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時間に余裕があるのでWHSmithに入ってみると、子供向けの本に混じって束厚3mmくらいのMARVELのコミックが! 日本だと1〜2cmの厚さにまとまったものを買うけど、本場ではほんとうに薄い雑誌の状態なんだな…と感動。何冊か見繕って、ついでに他の本も大人向けリコメンド棚から1冊、児童書ベストセラーから1冊買ってみました。

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大人向けリコメンド棚にはやたらと日本の作品が並んでいて驚きました。駅の書店って面積が狭いから、ただでさえ商品の場所を確保するハードルがとても高いはずなんですよ。店員さんか本部のバイヤーさんが日本びいきなのかな。

 

9時40分発のヒースローエクスプレスに乗車。

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しかし、待てど暮らせど発車しません。

前の車両に駅員さんが入ってきてなにごとか説明したら乗客が隣の列車に移動しだしたので、我々の車両も慌てて移動。どうやら車両不具合による振替のよう。このトラブルでパディントン発は15分遅延。ああ、ぎりぎりのスケジュールを組まなくてよかった…!

 

いざアイスランド

\ヒースローについたぞ/

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夫、推しのぬいぐるみの旅写真を撮る文化に憧れていたらしいのです。フィギュアでもいいのでは、と提案したら意気揚々とデップーちゃんミニフィギュアを荷物に詰めていたのであった。これからちょいちょい登場します。

 

おなかがすいたのでチェックイン前にCOSTAのミルクティーを買って、ペギー・ポーションレッドベルベットケーキをもぐもぐ。お行儀悪いけど席がなくて立ったまま。

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初めてのゲートからアイスランド行きのボーディングエリアへ。なんだかぴかぴかです。

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そういえば、オンラインチェックイン済ではあるもののアイスランドエアーの自動チェックイン機に「バゲージタグをここで印刷せよ」と書いてあったので操作してみたところ紙チケットしか出てこず、結局カウンターで普通にタグを出してもらえました。あの表示はいったいなんだったんだろう…。

カウンターに並んでいる間に日本人の子連れ客を2組見かけて、幼いころに渡氷できるなんてうらやましー!!と謎の嫉妬を抱きました。あと、乗客数に比して日本人率がわりと高い気がする。

 

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搭乗を待ちながらデップーちゃんを撮る夫。

寛ぐデップーちゃん。

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乗る飛行機はこれ。さすがに小振りだ。

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12時15分にヒースローを出発して、3時間ちょっとの空の旅。イギリスからも離れ難いのだけれど。また必ず来ます。

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小型機だからちょっと窮屈だったけど、ようやくアイスランドの地を踏めるのが楽しみでそわそわしていたらあっという間にKeflavik空港に到着しました…!

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Exit to Iceland!!!

 

イギリスとアイスランドは時差がないので到着したのは15時半頃でしたが、外に出てみるともう夕焼け空。

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よく見るとちいさーーく三日月がいます。

ちなみに出口の目の前にさっそく喫煙所があって、喫煙者に厳しいと思っていたので拍子抜け。

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ロンドンもそうだったけど、アイスランドレイキャビクの街中も道のいたるところに灰皿があって東京より断然喫煙者が生きやすそうでした。私は煙草大嫌いですが夫は「天国だ~」と大喜びしてた。

 

ホテルまでの難関たち

さて、空港から初日のホテルまではレンタカーなのですが、まずはシャトルバスでレンタカーオフィスに向かわねばなりません。

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このシャトルバスがなんと全レンタカーオフィス共通なものだからすさまじい大行列っぷり。かなり待つので空港を出る時点から防寒はしっかり、そして到着からレンタル開始までの時間に余裕を持つことをおすすめします。

あと何よりも、どの停留所で降りるのかをよーーく確認しておくこと。

我々の場合、20分くらい待ってようやくバスに乗り、該当の停留所で降りたと思ったのにレンタカーオフィスが見つからなくて猛吹雪(そう、この短時間で一気に吹雪いたのです)の中をRPGばりに質問を繰り返しながら彷徨うはめになりました。

なにせ、バスを降りるとみんなおんなじスタイルの、コンテナハウスみたいなオフィスが数十メートルおきに並んでるのです。目当てのオフィスを見つけるには吹雪のなか看板を目視で探すしかないのだけど、なぜか予約したCars Icelandは看板が見当たらず。しかも手近なオフィスに入って訊いてみても「わかんない、この辺じゃないと思う」と言われる始末。シャトルバスの看板にはあったのに!? なんでよ…!!!

重たい荷物を引きながらの雪中行、この旅行で三本の指に入るくらいにつらかったです。

結局、数件めぐってBlue Car RentalのオフィスにCars Icelandも一緒に入っていることがわかり、這う這うの体でカウンターへ。担当者の英語がものすごく速いうえに抑揚がなく、ついでに普段聞かない保険用語オンパレードで目が回りそうになりながら、17時半に車に乗り込みました。

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本当は『北北西』に倣ってジムニーがよかったけどオートマがなくて(私はオートマしか免許持ってない)、せめて日本の車のほうがいざというときに機能を調べやすいかなと日産車を選びました。(次はジムニーに乗りたいな…ずっと前に予約すればオートマもあるのだろうか、それとも私がマニュアル免許を取得すべきなのだろうか、悶々)

 

ホテルまではGoogle Mapで2時間の道のり。しかし吹雪いてるし、初めての海外ドライブだし、さらに言えば18時半チェックイン前提で19時にホテルディナーを予約してしまっているのだ…余裕みてたつもりだったんだけどな…。

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走り出した頃には空はすっかり群青に。

ともかく運転自体は夫に頑張ってもらい、私はGoogle Mapの到着予想時刻とにらめっこしつつホテルに電話。かなり遅れていることを伝えると、チェックインは問題ないけれど、ディナーを食べるには20時までに到着しないといけないとの返答。

「今どこですか?」と訊かれて、地図に表示されたhafnarfjörðurを「ハフ、ナル、フィヨルズゥル…?」と何度かイントネーションを変えて読み上げたら「ああ、ハ↑↑↑フナルフィヨルズル(フ以降は一気)ね! それならぎりぎり間に合いそう、準備しておくからがんばって~」と励まされ、ほっとしつつアイスランド語の難しさにいきなり直面したのでした。このhafnarfjörðurは、妖精の住む街と言われているんですよ。次の渡氷では散策してみたいな。


で、いったんほっとしたものの、現地の人の「ぎりぎり間に合う」、我々にとってはかなりのぎりぎりっぷりであることが予想され、到着時刻に関してはいまだ気を抜けない状況。BGMに夫の好きなシガーロスをかけつつも、ただでさえ緊張する雪道、初めてのラウンドアバウト(ぐるぐるまわるタイプの交差点)を戸惑いながら乗り越え、車の少ない時間帯でよかったねと話すうちにどんどん街灯も少ないエリアに突入し、道から落っこちちゃわないか心配になってきたころにようやくホテルに到着しました。夫、ほんとうにお疲れさま。

時刻はかろうじて20時前。なんとかディナーにありつける、よかった…!

 

至福のアイスランドディナー

オーロラを見やすいところがいいなと思って選んだ1・2泊目の宿は、Hotel Vosという家族経営のちいさなホテル。

レンタカーじゃないとアクセスが難しいけど、ここのいいところは部屋のドアを開けたら即、外!なところ。オーロラが出たらすぐ外に出られるのです。初めての海外レンタカーでいきなり雪道を走ることに抵抗があったのですが、どうしてもここに泊まってみたくて、散々下調べして車を借りることにしたのでした。もうね、本当に勇気出してここを選んでよかった!!!

 

お部屋はこんな感じ。

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極寒の外から扉1枚隔てたところがもうベッドなのだけど、しっかり遮熱されていてとても暖かいし、スーツケースふたつ広げてもじゅうぶん広いし、バスタブはないけど水回りも綺麗だし、WiFiの通信速度は自宅より爆速だしで想像以上の快適さでした。今回は入らなかったけど外には露天風呂があります。


ディナーはエントランス前のホールで。

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一皿目の人参と生姜のスープがしみわたる…。いまだに「あのスープおいしかったよね」と思い返す日があるほど。

そして写真が適当すぎますがバターとパンがべらぼうにおいしい!!!

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バターとパン、どっちがおいしいのかよくわからないけど、バターはお高いフレンチとかで出てくるものに似てる、というかそれを超えたうまさで混乱。アイスランドは乳製品がおいしいという事前情報はありましたが、あまりに想像以上で慄きました。なんとしてでもバターを買って帰ることを決意。

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ラムも柔らかくておいしい…野菜もうまい…じゃがいもはちっちゃくてかわいい…。もう、この時点でアイスランドに来た目的が半分くらい達成されてしまった。アイスランドのラムって本当においしいんだなぁ。

オーナー夫妻にラムが渡氷の目的のひとつだと話したらちょっと驚かれてこちらも驚いたのだけど、もしやあんまり知名度ないのだろうか。いやそんなことある?

ディナータイムに間に合った幸せをラムとともに噛み締め、大満足で部屋に帰還。荷物を整理するうちに、いつのまにやら眠りについていたのでした…すやすや…。