ねむみめも

ねむみめも

It's ineffable.

噛めない日々

「また作りたいレシピ」毎週更新を続けたかったのだけど、前回更新した直後にちょっとした事件があって、しばらく咀嚼が難しい身になってしまった。まともに噛めるようになるにはたぶん2か月くらいかかる気がする。痛みに加えて不可逆かつ理不尽な身体的変化もあり、とてもかなしくてやるせなくて、この2週間ほどはへなへなと過ごしていました。おいしく食べられる、その能力があるって、尊いことだ。

ほとんど噛めない、でも何も食べないわけにもいかないので、レトルトお粥(スーパーのもありがたいがふと買ってみた粥餐庁のがおいしくて心がやわらいだ)、スープストックのスープ(初めて冷凍のを自宅用に買った!)、グリーンスムージー(作る気力が失われててもUberで常温のも冷凍のも頼めて救われた)を軸にどうにか栄養を摂っている。あまりにも動物性たんぱく質を摂りづらくて困ったが、白身魚ならほろほろして食べやすいぞと気付いたので魚屋さんの煮付けを買ったり白ワインで蒸したりなんかして食べ始めた。ここのところずっと摂取カロリーをおさえねばとがんばっていたのに、まさかカロリーを確保するほうをがんばることになるとは。

途中まで読んで中断していた『ダンジョン飯』の続きを5月に一気に読んで、生きることは食べること、に心底共感したところだったんだけどな。ここ数年、足腰の不調をきっかけに身体に向き合うようになったつもりでいましたが、口腔内のことはまだどこか遠くに感じていたんだなとか、ついでに精神面も大きな変化があってもう大丈夫かもと思っていたけれど肉体と精神が同時にがたつくと一気に迷いの渦に引きずり込まれてしまうんだなーとわかった。もはや天災みたいな巡り合わせで起きたことだけど、いかに本質的な己という存在を無視して生きてきたかを実感する日々です。いやはや。自分のことって宇宙くらいわかんないって言うけど、ほんとだわ。心のことも、ぼちぼちプロに頼ってみようかなと思っている。

足腰を傷めた時も、昨年の5月に身内が犯罪に巻き込まれててんてこ舞いになった時も、まさかそんなことがと愕然としたものだけど、人生いつ何が起きるかほんとうにわからない。で、いつ何がどう生きてくるかもわからない。ほんとに無駄なことってないのね〜とも思うんだけど、さすがに今回の事案は真正の無駄ではないかしらと思わざるを得ないやるせなさなんですよね……生かされることがあったら感動しちゃうと思う。よろしくね、神様。

ようやく少しは自炊できるようになってきたので、来週は柔らかい食べ物レシピを紹介することになると思います。山梨から届いたルバーブを冷蔵庫に避難させてあるので、傷む前にジャムにしなくては。早いところ、やりたいことすいすいこなせるくらい回復しますように。

f:id:emymica:20240715231926j:image